123456TOTAL
南長津田ジュニアジャイアンツ0000178
丸山台少年野球部1000102
横浜市大会ベスト4進出

【勝手にMVP】 土壇場で逆転のツーベースを放った「はやて」

今年の合宿2日目の朝は例年とは違うものだった。毎年恒例の夏合宿は丹沢で行われる。初日の練習を終え2日目の朝を迎えたが、早朝6時に起床して普段なら決まっている散歩コースに出発となるのだが、選手たちはグラブとバットを持って宿舎前のグラウンドへ。なぜ?

実は、横浜市大会の準々決勝が合宿2日目にぶつかってしまったのである。(うれしい悲鳴だが)そのため、合宿所から大会会場へ向かう前に朝練をすることに・・・眠い目をこすりながら、徐々に体を起こしていく。

アップからキャッチボール、ノック、素振りとメニューをこなす。朝食をとり、宿舎をあとにする準備をして車に乗りこむ。まあ、慌ただしい中、試合の時に使用する麦茶の準備や氷嚢、氷などをお母さん方中心に、用意してくれる。合宿の話は独り言でまたつぶやくこととしよう。だいぶ横道にそれてしまったが、本日のメインである「第53回横浜市少年野球大会」の話に戻そう。

準々決勝の相手は、港南区の「丸山台少年野球部」、港南区のチームは「高円宮学童野球大会」のときに港南西洗ヤングスターズに辛酸をなめさせられていた。レベルの高い港南区のチームとあって、難しい試合になることが予想される。先発はしょうた、その初球だった。相手チームの1番バッターは思い切りバットを躊躇なく振ってきた。「バチコーーーン!」芯をとらえた当たりはいきなりの先制パンチ、左中間へのツーベースヒットを打たれてしまう。見るからに好打者のたたずまい、この選手は要注意だ。その後、スクイズで確実に1点を取りにくる。堅実な野球をしてくる印象、初回に1点を失う。相手先発は小柄ながら小気味のいいピッチングをする左腕。4回まで8個のゴロアウトを取られ、ヒットと四球で出したランナーもスチール憤死となかなかチャンスを広げられない展開。丸山台の内野はショートを中心に鍛えられていてミスをしてくれない。

0-1の状況が続きいやなムードだったが、一方しょうたもピンチをつくるもここぞというところで、三振を奪い最少失点で抑える我慢のt投球。そして5回表を迎える。ここがこの試合のキーポイントとなった。先頭はやてがレフトオーバーのツーベースを放つ。そこからの各打者の粘りがすごかった。執念の粘りでなんとこの回だけで38球を投げさせることができた。結果として点は1点しか返せなかったが、これが大きかった。5回裏に突き放される1点を加えられるも、JGベンチは慌てなかった。6回の表、ピッチャーが交代した。潮目が変わった。先頭打者のそうた(は)が痛烈にファーストの横を抜けるツーベースを放つ。4番そうた(あ)が四球でつなぎ、この大会で調子をあげてきているはやてがレフトオーバーのツーベースで逆転。一気に勢いに乗るJG打線!続くたけはるがセンター前にクリーンヒット、さらにヒットを連ねこの回だけで6安打7得点と試合を決定づけた。しょうたは丸山台打線から12奪三振という快投。センス抜群の1番打者に3安打を打たれるも、5安打と要所を抑えた。これで準決勝進出が決まった。明日の厚木杯決勝にいい流れをつくることができた試合だった。がんばれJGキッズ!!