たいよう母
11月3日
「絶対勝つぞー!」いつにも増して気合いの入った主将の声で試合が始まりました。選手もキビキビ動いて声も出ています。「ワンアウト~!」「ツーアウト~!」みんなで確認し合う、これが見ていて気持ちいい。エラーしても「ドンマイ!」「気持ち切り替えろっ」ベンチからも選手からも本当に声が出ていて、チームが一体となっていく様子に鳥肌が立ちました。マウンドに立つ息子にかけよる子。これも最近見かけるようになった光景。実はピッチャーの息子、緊張したのかお腹が痛くなっていたのですが、それを心配して「大丈夫?」と声かけしてくれたようです。選手自ら考えて行動するようになってきて、これも感動。
いつもなら途中で交代を申し出る息子も、この日はその声に応えるかのようにビシっと投げ続けます。「気のせい気のせい!」ベンチに戻ってくる息子にそう声をかけていましたが、あとから「本当に痛かったんだからね。やめてよ~。」と言われちゃいました。
気がつけば7回表に逆転していました。「やばい、勝っちゃうかも。」考えないようにしていた母たちもソワソワ。。。最後まで気持ちが切れることなく、ついに、つ・い・に初勝利~!
ベンチに戻る選手たちのあの笑顔。涙を浮かべる子もいます。そう、このシーンがずっと見たかった。この気持ちを味あわせてあげたかった。選手はもちろん、監督、コーチ、母たちみんなが待ち望んでいたこの一勝。もうみんなのテンションMAXです。
なかなか一勝できなかったからこそ、最後まで気持ちを切らさない難しさ、平常心の大切さ、そしてチームワークの素晴らしさをどこのチームよりも感じてくれたのではないでしょうか。
翌朝、勝つってこんなにうれしいんだねってボソっと言った息子に泣きそうになった母でした。