その後、松坂大輔に魅了された「G☆K」は、同じ年に地元神奈川県で行なわれた国体の試合も観戦した。地元大和球場(現:大和スタジアム=通称ドカベンスタジアム)での宮崎県代表の日南学園戦、この日は夏の激戦の疲れが残っていたのか外野を守っていた。しかし、その返球たるや、目を見張るものだった。外野の間を抜ける痛烈な当たりをフェンスのクッションボールをうまくさばき、なんとセカンドにノーバウンドでストライク返球。当然2塁打と思われたが、1塁にストーップ!なんという怪物だ!ポテンシャルの高さを見せつけられる。正直言って、17年も前のことである。ほとんど覚えていないがそのシーンは鮮烈に脳裏に焼き付いていた。その後、国体でも横浜高校は勝ち続け優勝!松坂大輔は3年時(正確には2年の秋から)負け知らずで44戦無敗、神宮大会、春センバツ、夏選手権、秋国体の4冠を達成する。こんな選手、チームが過去にあったろうか。

ものすごい快挙であった。

 

で、自分が松坂大輔のことを好き勝手に書いているが、なにが言いたいか。ひとこと「がんばってほしい!もう一回でいいからあの輝きを取り戻してほしい」のである。ソフトバンクに入団して、ケガで戦線離脱している。太りすぎだとか、メジャーに行って日本とのマウンドの違いから松坂大輔ならではの下半身を使った投球ができなくなり、股関節が固くなってしまったとか、様々な意見が出ている。恩師である元横浜高校コーチ小倉清一郎氏も「悪い癖が出てしまっている」と苦言を呈している。

 

それでも「G☆K」は信じている。もう一度あの輝いていた松坂大輔が観れることを・・・~完~

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