全員で勝ち取った優勝です。感動をありがとう!

11月20日(日)は前の日の雨がうそのような快晴、気温も上がり絶好の野球日和だった。場所は十日市場グラウンド。9月に雨が多かった影響もあり大会の進行も遅れていたが、結果最高の舞台になった。JGが大きな目標に掲げていた春秋連覇での優勝を目指した準決勝、決勝、3位決定戦がここ十日市場グラウンドで行われた。準決勝の相手は「いぶき野メッツ」試合前のお互いの気迫がすごい。絶対勝つんだという強いものを両チームから感じた。JGの選手たちの中には緊張感も同時に伝わってきた。いよいよ試合が始まった。先攻のJGはメッツの守備陣形にはまりながらも、コツコツと1点ずつ加点していく。大きな打球はなかったものの、転がして足で稼いで点を重ねた。守備ではミスも出たが、まわりの選手がカバーリングを怠らず、ピンチを広げない。まさに守備からリズムがつくれた試合だった。結果は4-0で勝利した。しかし、メッツの気迫はすごかったし、緊迫したナイスゲームだった。これからもともに切磋琢磨して成長していってもらいたいと感じた。

決勝の相手は、竹山ヤンキース、武蔵ファイターズを接戦で制してきた「長津田クラブ」

試合は15時に始まった。初回表、長津田クラブにいきなり3点を先制される。JGは1回2回とチャンスをつくるも相手の好守備に阻まれ、なかなか点が奪えない。見ているほうはちょっと嫌なムードだった。しかしプレーしている選手たちは、大人が思っている以上に精神的にもたくましくなっていた。その後は、長津田クラブの攻撃をサードりゅうのすけセカンドけいすけの安定したフィールディング、外野陣しょうた、ぎょせい、えいすけのカバーリングからのセカンドフォースアウトやライトえいすけにいたっては、内野ゴロが逸れたボールをカバーして飛び出したランナーをセカンドに追いかけてアウトにするなど、守備と声でリズムをつくっていた。そして迎えた3回9番たけはる、10番しゅうまが執念の走塁で出塁、しかもたけはるの次の塁を狙う好走塁で無死1、3塁のチャンスを迎える。打者は11番ふうや、ここでもしっかりと内野ゴロを打ち、たけはるがホームイン。1点を返す。先ほどの3塁への走塁がなければ1点はなかったわけだ。続く12番だいきはいい当たりのショートゴロ、惜しくもこれでツーアウト、あと1点はほしいとこだ。ここで、最終打者のがく、ずーっと監督が最後の打者は1番につなげる重要な役割だと言い続けていた。応援団も声を枯らして声援する。ここで期待にこたえられるか。思い切ってスイングするのががくのいいところ。それを実践した打球はライト前に落ち、バウンドしてライトの頭上を越えた。がくは躊躇することなく全力疾走でダイヤモンドをかける。3塁打~!!これで2-3。がくはムードメーカーでもあり、一気にチームに勢いがついた。まだ負けているが、「いける!」こんなムードになっていた。4回にも1点を返し同点。そして迎えた最終回5回表の長津田クラブの攻撃、極度の緊張もありショートゴロをれいがエラーをしてしまう。落ち込むれいをまわりの選手はドンマイドンマイと声を掛け、応援団からも「終わってないぞ次のプレーだ!」と。すると気持ちをもう一度奮い立たせた、れいは飛んできたショートライナーをつかみ、5回表をなんとか0点に抑えた。寺田監督がずっと言い続けてきた、ミスは仕方ない。そのあとにまわりが声をかけることが重要なんだと言ってきたことをフィールドプレーヤーだけじゃなくベンチにいるメンバーも実践していた。しかも誰からも何も言われずにだ。自立したチームになってきているのを実感した。

そして迎えた最終回の裏の攻撃、7番キャプテンえいすけからの打順、JGの強さは上位打線だけじゃなく下位打線(10番しゅうま11番ふうや12番だいき13番がく)で点が取れるところだったので、期待をして見ていた。えいすけはショートへの内野安打「よしっ!」続く8番そうたがライトへのツーベースをかっとばす。「うぉ~」声にならない声が応援席からも聞こえてくる。無死2、3塁。1点入ったらその時点で試合終了の場面。長津田クラブはバックホーム体制を敷く。キャッチャーを代えてきた。続く9番たけはるはファーストゴロ、当然3塁ランナーのえいすけはGO、しかし好返球で寸前でタッチアウト。「ん~っ」ため息がもれる応援席。しかし打った、たけはるは隙をついて2塁に到達していた。あとでもふれるがたけはるのこの走塁がすべてを物語っている。そして迎えるは10番しゅうま、ここにきて目覚ましい成長をしている平日練習にも積極的に参加し、努力してきた。絶対やってくれるものと信じていた。そして・・・

放った打球はライト前に転がる。3塁ランナーそうたが歓喜のホームイーーーン!!!

「えっえっ!?なになに?」とまどう応援席。サヨナラ勝ちで優勝!!そんなドラマってあり?そのあとは選手、監督・コーチもみくちゃでみんなのうれし涙でした。もちろん親御さんたちも号泣でした。

「おめでとう!!連覇での優勝はホント立派でした。プレッシャーもあったと思うけどひとまわり大きく成長したみんなをみて感動、感激でした」

ハマスタで負けて流した悔し涙も、今回の優勝で流したうれし涙も両方大切なものだね!

 

この大会を通じて、優勝できたポイントは2つだと思う。ひとつは「全力疾走」次の塁を常に狙っていた走塁。もうひとつは「チームプレー」、誰かがミスしたときに声を掛ける。カバーをする。もちろんベンチにいる選手たちも大きな声を出している。そのちょっとしたことが他のチームより少し多くできていたから優勝できたんだと思う。でもその差はわずかなものだとも感じた大会だった。これからも笑顔で楽しく野球をしていこう!!

 

最後に応援してくださった保護者の皆様、関係者の皆様この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。子供たちのものすごい力になりました。これからもよろしくお願いします。