前回は、松坂大輔のことにあまり触れず、むしろ「G★K」の事みたいになってしまって、読んでいただいている方には申し訳ないことをしたので、今回はしっかりと松坂大輔のことを書くつもり・・・明徳義塾の先頭打者:藤本敏也にサイクル安打を達成されるなど、もう一方的な展開、2年生投手の袴塚・斉藤には、やはり荷が重かったのか・・・序盤は耐えていたが4回に1点を許し、2点目は5回にサイクル安打を放った藤本がレフトへのホームラン、続く打者もレフトへのホームラン。無情にも先発できない松坂の頭上を越えていく。皮肉なものである。どれだけ悔しいか、投げたい思いがあるだろう。アルプスタンドも意気消沈、松坂の投球も観れずに、甲子園をあとにするのか?そんな思いにもなる7回を終えての0-6であった。8回裏、ようやく疲れの見える寺本から、連打。現DeNAで活躍するゴメス後藤、松坂はバッティングの基本通りのセンター返し、2点を返す。ここで寺本からサイドスローの高橋に交代、しかし勢いに乗った横浜の打線を止められない。代打攻勢でPL戦で延長17回にホームランを放った常盤、代打の切り札、柴などが続き2点を加え4-6。そしてそして前々回の独り言でつぶやいたあのシーン、テーピングをはがした松坂大輔が、聖地甲子園のマウンドに戻ってくるのである。やはり松坂大輔はすごい!投げるボールに前日250球を投げた疲れを微塵にも見せない投球、150K近いボールを投げ込み、3振、ダブルプレーで、結果3者凡退の完璧な投球、最終回の9回裏を迎えることになる。も~アルプススタンドのボルテージは最高潮!逆転することを信じて疑わなかった。そして先頭打者の9番佐藤が初球をライト前にヒット、なんだこの積極性(すごい!)続く1番加藤はサード前にセーフティバント成功で無死1、2塁、ここは3番後藤4番松坂大輔を前に当然のことながら2番松本に送りバントを命じる渡辺監督。するとあわてた高橋がフィルダースチョイスでなんと無死満塁で3番後藤、確実に松坂大輔がマウンドに上がってから明徳義塾も浮き足立っている。ここまで雰囲気が変わる試合はなかなか観ることができない。やはり松坂大輔は持っている、そして3番後藤は腰痛をおしての出場の中、見事にセンター返しで同点になる2点タイムリーヒットを放つ。6-6ついに土壇場で同点に追いつく。4番松坂大輔が送りバントを決めて1死2、3塁、5番キャッチャー、キャプテン小山。ここで明徳義塾馬渕監督は敬遠策をとる。一打サヨナラの場面、ここで一度退いていた寺本をマウンドに戻す。くーっなんというドラマだ。なんという展開、しかもここでPL戦で試合を決めるツーランホームランを放っている常盤。しかしここは寺本が意地をみせて3振を奪う。2死満塁、ドラマでもドカベンでもない状況である。最後は前の回で代打で出てきた切り札の柴、緊張・緊迫の瞬間をアルプススタンド含め球場全体が息をのんで見つめる。振り抜いた一打は詰まりながらもセカンド後方にフラフラっとあがる当たり、無情にもセカンドのグラブの先に落ちるセンター前ヒット。壮絶な試合が終わった。マウンドの寺本はしばらくマウンドに突っ伏して立ち上がれなかった。両チーム死力を尽くした試合、17年前のあの甲子園での出来事は、決して忘れない。と言いながら、今ユーチューブであらためて試合を観ながら、独り言を書いているが、フラッシュバックのように蘇ってくる記憶。お恥ずかしい話、思いだして涙がこみあげてくる。それだけの試合だった。翌日は前にも書いたが尼崎のサウナに親友「K」と泊まり決勝戦を観に行った。そこでは松坂大輔のワンマンショーが繰り広げられていた。相手は「京都成章」試合内容は明徳義塾戦がすごすぎて、正直あまり覚えていないが、なんと史上初のノーヒットノーランで優勝。80回記念大会は松坂大輔のための大会と言っても過言でないくらい、すばらしい活躍だった。京都成章戦割愛しすぎですみません。

ページツリー